修理・改造事例
Kenmochi Bassoon Worksでは、ご要望に従って様々な改造をお受けしております。
また、使用上のお悩みについてもご相談をお受け致しますので、お気軽にお問い合わせください。
なお、費用はご相談いただいたご要望の内容に基づき、その都度のお見積もりとなります。
音質や音程についてのお悩み例
A1 と A2 の音程が高く、更に音質が固い

ファゴットにおいてA1,A2音の音程が高目に浮くのは一般的な現象ですが、
硬く直接的な音質になる事や発音が濁るといった症状を併せ持つ楽器もあります。
これらファゴット特有の問題について、K.B.Wでは緩和することが可能です。
低音域の鳴りが良くない

この低音域は音程が沈まず、響きも十分に引き出せない場合がしばしばあります。
様々な要因からこの現象は起こりますので、
K.B.Wでは内径形状や音孔位置などの各部位を検証し、緩和処置を行います。
Low-D1 の鳴りと音程が良くない

低音域D1の浮き上がった高い音程や、詰まった音については
多くの方々がお悩みです。
K.B.Wでは少しでもよい状態になるよう、緩和処置を行います。
Bb2 の音程が安定しない

Bb2の音程の不安定さが最初に挙げられる問題ですが
基本的な運指で良い響きが得られない事です。
一般的な改良策としては、レゾナンス効果を上げること、
音程を生み出す音孔の調節を行うことです。
抵抗感の調節も含め、K.B.Wでは緩和することが可能です。
Fis1 の音程が高く、更に音質が固い

Fis1の音程については
「低目」「高目」と様々な場合があります。
またダイレクトで硬質な音が嫌がられる傾向にあります。
オクターブ上のFis2にも同様の問題がみられますが、
K.B.Wでは、音質と音程両面を緩和することが可能です。
B1 と B2、C2 と C3の音程が低く、息の抵抗も強い

楽器の状態によってB1の音程が非常に低い場合があります。
また一般的に「B2とC3の音程が低い」「抵抗感が強すぎる」
などの問題もあり、その場合はC2が響かない事もあります。
奏者がリードやボーカルによって改善できる場合もありますが
難しい場合は、楽器の改良にて各問題点を緩和いたします。
Cis2 の音程が不安定で抵抗がある

Cis2の音程が不安定である場合、まずはリードのチェックが
一般的に必要となります。
しかしながら、楽器自体に「Cis特有の不安定さ」が
原因として潜んでいる場合もあります。
奏者がリードやボーカルによって改善できる場合もありますが
できない場合は楽器の改良にて、問題点を緩和いたします。
左手人差し指“オープンF2”の音質が固く、音程も高い

F2の音質は金属的な音に聞こえたり、音程が高くなる場合があります。
ファゴット奏者の一般的な改造は、Fの音孔に詰め物をし
音程を調節するものです。
F2の音は良化しますが、他に影響を与える場合があります。
K.B.WではF音孔本来の役割を十分に理解し、
ハーフホールを使った音を考慮しながらF2の音程と音質を
緩和いたします。
G2 の音程が高い。右手小指のキーを押さずに吹奏したい

左手小指Eb keyやCis keyを加えたG音の音程は安定していますが
音質は加えたKeyによって損なわれますし、
運指上も合理的ではありません。
EbやCis keyを加えないG音程をご希望の場合に、
K.B.Wでは緩和処置を行っています。
※教則本によっては、加えたGが基本テクニックと
表記されている場合もあります。
Eb3、E3、F3 の抵抗が強く、豊かな響きがせず、音程も低い

これらのテノール音域の様々な問題はファゴット奏者を苦しめます。
特に「Eb3のよくない音程と詰まり」「E3の硬質音」
「F3のよくない音程と狭い響き」が挙げられます。
奏者がリードとボーカル、あるいは運指を変えることにより
改善する場合もありますが、難しい場合は楽器の改良にて
緩和処置いたします。
音孔パイプの材質や径を変えて、音程や音質を改良する

音孔パイプの材質を変更することによって、音質をより好みの音へ
変化させることができます。
その際に内径アレンジ、内面突出量など、ご要望にお応えします。
ただし、エボナイトパイプの外形は金属パイプの外形よりも
大きいものが一般的です。
エボナイトパイプを金属パイプに換える場合、
元々の金属パイプ仕様に比べて金属の質量(肉厚)が増えるため、
音質はモダンな傾向が強まります。
音孔パイプの改造は楽器の性格を大きく変えますので、
方向性を十分にご検討ください。
High-B3 の音程が高く、High-C4 の音質がダイレクトで良くない

High-Bの音程は非常に高い場合が多く、音程を合わせるため
低めに吹くと発音に問題が出る場合があります。
High-Cは音質がダイレクトな音になるケースが多くあります。
High-BとHigh-Cの関係がこのようなバランスですと
演奏は困難になります。
K.B.Wでは、High-BとHigh-Cの問題を緩和し、
関係を良好にする処置を行っています。
※音に関するカスタマイズは、その楽器(メーカー仕様)の状態や設計値によって は緩和処置となります。
演奏時のお悩み例
左手親指がHigh-A key とHigh-D key の間を移動し難い

親指がHigh D KeyとHigh C Keyに届かない方や、届いても
Low Bb Keyに触れてタンポが閉まってしまうといった場合、
High D Keyを鍵一個分下に移動させ、High D Key~Cis Keyを
コンパクトにまとめることと、それらの問題に関係する
Key群の高さを変更することで悩みを解決することができます。
(左例は、High D KeyがHigh C Keyの位置まで近づき、
コンパクト化しています)
長時間吹くと左手人差し指の根元が痛くなる

楽器の重量バランスが悪い場合、負荷は体の様々な部分にかかります。
特に左腕や左人差し指にかかる重さを軽減するために
バランサーを搭載しますが、既製のバランサーの長さでは
不十分な場合があります。
そのような場合、長さを延長したり矢印部分の偏差を変えることにより
腱鞘炎など様々なトラブルを予防することができます。
右手親指のE-key からBb-key やFis-key への移動、Back-Ab-key に指が届かない

右手親指の操作性に関係する問題は、ローラーの増設や
キーの変更によって解決します。
そして、各キーの位置や大きさ、高さを変更することや
ハンドレストの高さや位置を変更することで、
操作性を向上させることが可能です。
As-Bb trill key が上手く操作できない、親指が届かない

右手親指がAb-Bb trill keyに届かない場合、Keyの位置や
大きさを変更して改良しますが、Key自体が極端に小さい場合にも
良好な操作性ができませんので、大きさや形を加工して改良します。
Bb key関連の針バネ・バランスが悪いためにトリル操作ができない場合
調整や針バネフックを改善します。
K.B.WはAb-Bb trill keyの利便性を十分に発揮できるよう、
Key形状やキーシステムの改造をします。
(矢印の位置にAb-Bb trill keyを移動させることも可能です)
High-D-key を押すと、左手親指がLow-Bb key に触れてしまう

右手親指がAb-Bb trill keyに届かない場合、Keyの位置や
大きさを変更して改良しますが、Key自体が極端に小さい場合にも
良好な操作性ができませんので、大きさや形を加工して改良します。
Bb key関連の針バネ・バランスが悪いためにトリル操作ができない場合
調整や針バネフックを改善します。
K.B.WはAb-Bb trill keyの利便性を十分に発揮できるよう、
Key形状やキーシステムの改造をします。
(矢印の位置にAb-Bb trill keyを移動させることも可能です)
左手親指のC-plate key が低い(高い)為に押さえ難い

Low-key群とC-plateの関係が良好でない場合、
それらの間隔や高さを変更して改善します。
High key群を抑えようとするとき、C-plateに触れてしまい
操作の妨げになります。
更に触れ度合いが大きく、C-keyを塞いでしまい、高音域の
発音の妨げになっている場合はC-plateの形状や
大きさを変更して改善します。
左手親指がSpeaker Keys を押さえる時にC-plateが妨げになる

Low-key群とC-plateの関係が良好でない場合、
それらの間隔や高さを変更して改善します。
High key群を抑えようとするとき、C-plateに触れてしまい
操作の妨げになります。
更に触れ度合いが大きく、C-keyを塞いでしまい、高音域の
発音の妨げになっている場合はC-plateの形状や
大きさを変更して改善します。
左手親指Low-keys 関係の操作性が良くない

右手親指(Low-D,C,B,Bb)の操作性が良くない場合、
各キーの高さや連絡時のストロークを改良します。
右手親指がRock-key に届かない

「右手親指がRock keyに届かない。ロック機構が機能しない。
Rock keyが敏感すぎてウィスパー・ピアニシモ・タンポをすぐに閉じてしまう」
など、Rock keyには様々な問題が存在しています。
K.B.WではRock keyの操作を容易にするためにKeyno位置を変更したり、
形状や機構の改良を行っています。
右手小指のF-key からAs-key への移動が難しい

左の写真はKey形状の変更とローラーの取り付けに関する改善例です。
まずは右手小指の操作性を改善する場合は
ローラーをKeyに取り付けますが、ローラーを取りつけずに形状変更や
位置関係の変更で改善することもできます。
例に挙げたKey(写真情報)はローラーがありませんが
良好な操作を得られます。
これはOld-Heckelなどに見られ、「勾玉形状」と呼びます。
右手小指がAs-key に届かない

右手小指については問題点が多くあると思われます。
K.B.Wでは主にKey群を矢印側に伸ばすことによって、
これらの問題点を解消します。(写真下)
さらに、ハンドレストの高さや位置の変更を併用すれば、
より快適にすることが可能になります。
各ジョイントが嵌らない、抜けない、テナーとバスの隙間が開く

この写真はテナージョイントの反りが原因で、
バスジョイントとテナージョイントの関係に隙間ができて
開いている状態です。
この問題は二つのジョイント(バスとテナー)と
ダブルジョイントの接合部の状態(コルクや糸)が
よくない場合や、湿度の影響などが各ジョイントの
木部形状を狂わされた場合にも発生します。
この状態を放置するのは楽器の響きに悪影響を及ぼしますので
お早めに修理されることをお勧めします。
K.B.Wでは経験と知識に基づき適切な修正を施しますので
安心してお任せいただけます。
左手親指がHigh-D key や High-C key 等に届かない

右手親指がAb-Bb trill keyに届かない場合、Keyの位置や
大きさを変更して改良しますが、Key自体が極端に小さい場合にも
良好な操作性ができませんので、大きさや形を加工して改良します。
Bb key関連の針バネ・バランスが悪いためにトリル操作ができない場合
調整や針バネフックを改善します。
K.B.WはAb-Bb trill keyの利便性を十分に発揮できるよう、
Key形状やキーシステムの改造をします。
(矢印の位置にAb-Bb trill keyを移動させることも可能です)
キーやシステムの追加・改造例
High-E,High-Es key の位置を変更する

High E keyとHigh Eb keyの位置を下方に
平行移動させることさせることによって、
左手薬指と中指および人差し指の関係を楽にする効果があります。
このKey群を使用せずにHigh E音を他の運指で操作する場合は
この限りではありません。
Bb-trill key (右手薬指)を取り外す

一般的にBbはトリル操作で使用されますが、使用率の低下や
薬指の妨げになるため、不要論まで出ています。
実際にはBb trill keyを外している奏者もいます。
また、右手薬指と右手中指の関係を楽にする目的で、
Bb trill keyを取り去ってG keyを矢印側に移動させる
改造も可能です。
Fig1はFrench typeからHeckel typeへ転向された方らに
最適なKeysで、右手薬指がG keyとBb trill keyの間を
スムーズに移行できるよう、改造したものです。
Rock-key の形状を変更する

「右手親指がRock keyに届かない。ロック機構が機能しない。
Rock keyが敏感すぎてウィスパー・ピアニシモ・タンポをすぐに閉じてしまう」
など、Rock keyには様々な問題が存在しています。
K.B.WではRock keyの操作を容易にするためにKeyno位置を変更したり、
形状や機構の改良を行っています。
High-A3の発音の為、Whisper keyにHigh-A 接続アームを増設する

左手親指のHigh A keyとWisper-ppの軸に
アームを取り付けることによって、High-A3の発音性向上に
効果的です。
しかし、ボーカルやリードの性格、あるいは楽器のタイプによって
この接続アームが不要になる場合があります。
従って、その両方の状況に適応させるよう、K.B.Wでは
スイッチ式での接続アームを取り付けることもできます。
音程調整の為の調節ネジをG-key に増設する

第4間G音の音程やつぼについては
奏者によってさまざまなご要求があります。
また、改良策も様々ですが、一つの手法として
タンポ開きによる方法が有ります。
これはリードの状態などを、その都度奏者自身が
調整できるものです。
A鍵やG key、E keyにも搭載可能です。
Whisper-pp key のタンポカップをスライド可能な機構にする

抜き入れすることによって、ボーカルのpp音孔位置が
上下に振動しても、タンポカップがスライド移動できる為
良いポジションで音孔を塞ぐことが可能になります。
別の方法として、カップの形状や大きさの変更で、
同様な効果を得られるという改造も可能です。
このネジ部は一例で、ほかの形状も可能です。
High-F4- key の増設(キーシステム、音孔の追加)をする

高音域の拡張のためにHigh-F4専用の音孔とキーシステムを増設します。
各メーカー毎に楽器の設計に相違がありますので、音孔位置は
新しく設計する必要があります。
なお、High F4の発音や音程は改造の機構の効果だけでは成立しないため
リードやボーカル、あるいは奏者のサポートが必要になります。
また他の運指でHigh F4を出すことも可能なので
改造の際、十分にご検討ください。
操作性向上の為のローラーを増設、Key の形状を変更する

左の写真はKey形状の変更とローラーの取り付けに関する改善例です。
まずは右手小指の操作性を改善する場合は
ローラーをKeyに取り付けますが、ローラーを取りつけずに形状変更や
位置関係の変更で改善することもできます。
例に挙げたKey(写真情報)はローラーがありませんが
良好な操作を得られます。
これはOld-Heckelなどに見られ、「勾玉形状」と呼びます。
※表示される改造図は代表例です。
